2020/10/15
[マレーシア] クアラルンプール他で実施の14日間のCMCOの内容は?
クアラルンプール首都圏でCovid-19感染者数の急増を受けて、セランゴール、クアラルンプール、プトラジャヤで2020年10月14日午前0時から14日間の条件付き活動制限令(CMCO)が実施されています。
政府が発表した対象地域の住民・企業向けのガイドラインを見ていきましょう。2020年6月に終了したCMCO*とは若干内容が異なっています。
*2020年5月に実施されていたCMCOの内容はこちら(↓)
[マレーシア] 条件付き活動制限令(CMCO)でできること、できないこと
■移動制限
1.州をまたぐ移動、地区をまたぐ移動は認められません。たとえばセランゴール州のプタリン・ジャヤ地区から、クアラルンプールのスガンブット地区へ移動する、ということはできなくなります。
保健省が出している「地区」の区分けは以下の通りです。
◎セランゴール州:9つの地区
プタリン、フル・ランガット、ゴンバック、クラン、クアラ・スランゴール、セパン、クアラ・ランガット、サバッ・ブルナン、フル・スランゴール
◎クアラルンプール:4つの地区
チェラス、ケポン、ティティワンサ、レンバ・パンタイ
◎プトラジャヤ:1つの地区としてカウント
しかし、国家安全保障理事会(National Security Council)は、パスの無い者には地区を超える移動を禁ずるとしているものの、保健省が定める地区なのか、自治会の定める地区なのかについて特に定義をしていません。
2. 各家庭2人までが、仕事、生活必需品、非常時のために外出することを許されています。
3. 地区を越えて移動する従業員は、雇用主が発行する許可書またはワークパスの提示が必要です。
4. 非常時または葬儀のために、居住する州または地区外へ出ようとする者は、警察の事前承認が必要になります。
5. 飛行機に搭乗しようとする者も警察の承認が必要です。
■教育機関など
6. 学校、幼稚園、大学などすべての教育機関は閉鎖となります。
■企業は引き続き営業可
7. 飲食店、フードトラック、レストラン、コンビニエンスストア等、ほとんどのビジネスは、午前6時から午後10時まで営業が可能です。
8. 店内での飲食も可能ですが、テーブル当たり2人となります。ただし、飲食店が、飲食店向けの標準作業(SOP)を順守していることが条件です。テイクアウト、デリバリーが推奨されます。
9. 日常のウェットマーケット(地元の庶民向け市場)は、午前6時から午後2時で営業が可能です。卸売市場は、午前4時から午後2時まで営業が可能、ナイトマーケットは午後4時から午後10時までの営業が可能です。これらのマーケットでの営業は認められていますが、厳しい標準作業(SOP)の遵守が条件で、「Rela」と呼ばれる準軍事的な市民のボランティアチームの監視があります。
■ガソリンスタンド・公共交通機関
10. 対象エリアのガソリンスタンドの営業は午前6時から午後10時までとなりますが、主要高速道路沿いのものは24時間営業が可能です。
11. LRT、MRT、バスといった公共交通機関は通常通りの営業です。
12. Grabなどの配車サービスは、一回に乗せられる乗客が2名までとなります。フードデリバリーは午前6時から深夜0時まで営業が可能です。
■私立・公立医療機関
13. 私立・公立の医療機関(病院、クリニックなど)は、通常通り24時間営業が可能です。
14. 薬局の営業は、午前8時から午後11時までとなります。
■礼拝所
15. モスクまたはスラウで一度に礼拝できるのは、委員会メンバー6名まで、イスラム教以外の礼拝所でも一度に礼拝できるのは6名までとなります。
■社会活動
16. レクリエーション、社会、文化活動(結婚式、公園での運動、エンターテイメント施設の訪問)はCMCO期間は禁止となります。
17. Eスポーツや接触を伴わない屋外スポーツは、10名まで認められています。
(出所:Malay Mail)
(トップ画像:Photo by Norma Mortenson from Pexels )
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