[マレーシア] 若手投資家は投資において原則や価値観を重視

2022/07/20


英国を拠点とする運用会社シュローダーズ(Shroders)Global Investor Study 2022によると、マレーシアの比較的若い投資家たち(18歳~37歳)の多くが、投資判断の際に、原則や価値観を重視しています。



マレーシアでは、78%の若い投資家たちが「原則や価値観を重視する」と答えた一方で、東南アジア平均は71%、グローバルでは63%でした。



さらに、マレーシアの若手投資家(18歳から37歳)の68%は、他の年齢層に属するマレーシア人投資家よりも、投資を通じて、企業の意思決定に影響を与える力を感じると答えています(東南アジア平均は70%、グローバルでは60%)。



グローバルレベルでは、71歳以上の投資家が、前述のような考えを最も持っており、そのうち76%が企業の意思決定への影響力に重点を置いていました。対して、東南アジア平均では66%でした。



シュローダーズの投資提案担当ディレクターのスチュアート・ポドモア氏は、この調査から、今までになく多くの投資家が、その経験の多少にかかわらず、企業がその活動を正当化できない場合に、自身の見解を表現したがっていることが分かると述べています。



「パンデミックが教えてくれたことといえば、企業も政府も、環境、社会、ガバナンスのリスクを持続可能な方法で軽減するために、精査を受けているということです。」



「今年の調査で興味深いのは、社会・ガバナンスリスクが、投資家の重点項目リストで浮上してきているということです。」



「投資知識が増えると、企業の意思決定をサポートする上で、人々の自信につながるようです。」



「クライアントの資産の能動的なアセットマネジャー兼保護人として、私たちは、投資成果を上げるべく、年間を通して、クライアントの代わりに声を上げていきます。」



さらに、今回の調査で、マレーシア人投資家は、以前なら手が出せなかった投資にアクセスすることにも自信を持ち始めているようです。



「この特徴的な例が個人資産です。調査対象となった投資家の約半数が、デジタル資産やプライベートエクイティにもアクセスできると答えています。」



一方で、マレーシア人投資家の54%が不動産投資への自信を見せています。一方で、東南アジア平均は50%、グローバルは45%となっています。




(出所:New Straits Times

(画像:Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash)