2025/01/06
2024年11月5日に選挙が行われたアメリカの大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が見事大統領の座に返り咲くことになりました。
2025年1月20日には正式に大統領に就任して、第47代アメリカ大統領としての船出を迎えます。
「トランプ新大統領が就任したら不動産市場にメリットがあるの?」
「これからの時代は国内不動産・海外不動産どちらが良いのか分からない」
このような疑問を持たれている方も多いでしょう。
この記事では、トランプ新大統領が誕生することで国内・海外の不動産市場にはどのようなメリットがあるのか専門家が紹介します。
最後まで読むことで、トランプ大統領就任後の国内・海外不動産の市場に投資するメリットについて把握できますよ。
不動産投資に興味がある方、国内・海外の不動産の市況感について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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トランプ大統領就任による不動産市場の影響|デメリット4つを専門家が解説
トランプ大統領の就任が国内・海外の不動産市場に与えるメリットは主に4つあります。
①経済指標の変化によるメリット
②インフレーションによるメリット
③資源価格の上昇によるメリット
④これからの世界情勢が与えるメリット
では、一つずつ見ていきましょう。
不動産市場を考える上で、経済指標は欠かすことのできない要素の1つです。
とくに為替・金利・GDPの成長率は、不動産市場において最も重要なチェック項目です。
まずは、為替の変化によるメリットを見ていきましょう。
黒く囲んだ部分は、2016年11月から前回の大統領としての任期が終了した2021年1月までのアメリカドルと円の推移です。
前回のトランプ大統領の任期中は、100ドルから120ドルのレンジで推移していることが分かります。
意外にも、2021年から急激に円安が進行しているのは、トランプ大統領の任期が終わってから1年が経過してからになります。
では、今回のトランプ大統領の再就任は、為替にどのような影響を与えるのでしょうか。
経済指標はそれぞれに相関関係があるため、金利・GDP成長率の変化も見てみましょう。
金利の変化は上記のグラフのように、前回の任期時には長期金利は緩やかに上昇していることがわかります。
そして以下のグラフは、GDPの成長率を表しています。
CNNより
コロナの影響がありながらも、アメリカのGDPは堅調に伸びていることが分かりますね。
これらを踏まえた上で、トランプ新大統領の就任が不動産市場に与えるメリットを考察してみましょう。
まず、為替についてです。
為替が円安になり、今後の日米金利差の拡大が更に生じると、日本経済に大きなダメージを与えることになります。
その点において、長期的にみると日米金利差は縮小することに繋がり、円高方向に振れることが予想されます。
円高方向に振れるということは、国内不動産にとっては海外の投資家からの購入の買い控えが起こることにも繋がるのです。
そして、国内不動産に関しては、一時的に調整局面を迎えることもあるでしょう。
一方で海外の不動産において円高になることは、相対的に価格が割安になることに繋がります。
国内の投資家における海外物件に対する購入意欲アップも、メリットのひとつです。
GDPの堅調な推移が今後も続くならば、不動産価格も堅調に推移すると考えられ、不動産価格も上昇が見込まれます。
大暴落や不況が訪れない限りは、不動産価格はここ数年の推移をなぞりながら堅調に推移するでしょう。
不動産を市場を考える重要な要素として、インフレーションも考慮する必要があります。
昨今では、様々なものの価格は上昇傾向にあります。
ここでは、今後の地政学的なリスクの勃発でインフレーションが進んだ場合の不動産市場へのメリットについて見ていきましょう。
結論から言うと、インフレーションによって不動産価格は上昇することが見込まれます。
事実として、ここ数年のインフレーションに伴い日本の都市部における不動産価格も堅調に推移しています。
とくに過熱していると言われる東京の新築マンション価格は、以下のように急激な上昇傾向にあるのです。
不動産価格が上昇している今、インフレーションが進むことで、価格が上がる前に購入しておこうと考える方も増えています。
さらに、国内の不動産においては、外国人の購買意欲が高いため価格の下支えも発生しているのが現状です。
そのため、インフレーションは不動産価格の上昇にとってメリットがあると言えるでしょう。
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トランプ大統領就任による不動産市場の影響|デメリット4つを専門家が解説
ここではインフレーションが進む中でも、トランプ新大統領の政策による資源価格の上昇に焦点を当ててみましょう。
ほとんどの資源を輸入に頼っている日本では、資源価格の上昇に合わせて物価も上昇するのが見込まれます。
少し古いデータではあるものの、以下のように日本は石油・天然ガスを始めとする多くの資源を輸入に頼っているのが現状です。
資源価格の上昇によって、物価が上昇するとインフレーションを引き起こします。
そうなると、不動産価格の上昇が見込まれるので、現在の資源高は不動産市場にとって明るいニュースであると言えるでしょう。
もちろん、円安による影響もないわけではありません。
しかし、資源高が緩やかなインフレーションを引き起こす結果として、不動産価格が上昇するのは良い傾向です。
ただし行き過ぎた資源高は、不況を引き起こして不動産価格の下落が生じてしまう可能性もあるため注意しましょう。
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これからの世界情勢を知ることで、不動産市場の今後を予測できます。
トランプ新大統領の誕生により、世界情勢は混沌とする可能性を秘めています。
果たして、世界情勢の変化によって不動産市場はどのようなメリットを享受できるのでしょうか。
前回のトランプ大統領就任時、これから世界がどうなるのか不安になった方も多いのではないでしょうか。
しかし、トランプ大統領の任期が終了する際には「意外と何も無かったな」と感じた方も多いでしょう。
今回の政権運営においても、同様のことが起こると予想できます。
「就任初日のみは独裁者になる」とトランプ新大統領の発言からも分かるように、表向きのパフォーマンスとは裏腹に、意外と実際の任期中は慎重な政権運営を行う人物であることが伺えます。
そもそも、トランプ新大統領は不動産業界でビジネスを展開して、財を成した人物として広く知られています。
世界情勢を不安定化させて、不動産価格が大幅な下落をすることは果たして考えられるでしょうか。
トランプ新大統領が不動産業界の出身の人物として、今後どのように不動産市場が推移するのか。
アメリカと中国・ロシア・イランなどとの地政学リスクの問題は、世界情勢にとってのリスクになりかねません。
ですが、今後地政学リスクが起こったとしても、アメリカが受ける損失を考慮すれば、不動産価格が下落する可能性は低いと考えられます。
よって、大きな地政学的な問題が起こらない限り、不動産価格は今後も堅調に推移するでしょう。
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まとめ
今回は、トランプ新大統領の就任が国内・海外の不動産市場に与えるメリットとして以下の4つをご紹介しました。
①経済指標の変化によるメリット
②インフレーションによるメリット
③資源価格の上昇によるメリット
④これからの世界情勢が与えるメリット
トランプ新大統領の就任で、世界情勢は混沌となると予想されている方も多くいます。
ですが、前回の政権運営を見ていると、あまり大きな変化が起こるとは考えづらい部分もあるでしょう。
以下の記事では、トランプ新大統領の就任が全体としてどのような影響を与えるのかについて更に詳しく紹介しています。
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少しでも、トランプ新大統領が不動産業界に与えるメリットについて関心を持っていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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