2022/09/27
ホーチミン市不動産協会(HoREA)によると、所有権の期間が50年程度のアパートメントは、永久所有権のものよりも20%ほど割安だが、買い手が付きにくいようです。
ベトナム建設省がアパートメントの所有権の期間を限定する提案を出していることについて、HoREAは、所有権の期間限定は、若者を含む、少数の顧客のニーズにしか応えないと述べています。
住宅法(Housing Law)の改正案の中で、建設省は、アパートメントの寿命に従って、所有権も50~70年に限定したいと提案しています。
これに対して協会は、ベトナム人は永久に住宅の所有権を持つことを好むため、所有権の期間を限定してはならないと述べています。
ホーチミン市内に所有権の期間が限られたアパートメントが出現したのは14年前です。
ビンタイン区のザ・マノーII(The Manor II)も、アパートメントの所有権を50年に限定した初期のプロジェクトのひとつです。2011年から2013年に建てられたツインタワーのプロジェクトで、所有権の期間は49年でした。
2016年より、レジデンシャルと商業目的を兼ねたオフィステルに限定した所有権期間を付けたものが、4区と7区で流行りはじめました。市場の類似ユニットより、20~25%安い価格で売られています。
とはいえ、HoREAのレ・ホアン・チャウ会長は、市内のプロジェクトで、所有権の期間が限定されたアパートメントを提供するものはわずか数件だと述べています。
急速に成長する経済圏として、ベトナムは今後数年間で、不動産、特に土地の値段が急激に上昇することになるでしょう。アパートメントの購入者の多くは、アパートメントが建てられている土地の価格が上がることで、アパートメントの価値も時間の経過とともに上がっていくことを期待しているのだ、とレ・ホアン・チャウ会長は述べています。
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(出所:VNexpress)
(画像:UnsplashのCreateTravel.tvが撮影した写真)
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