[フィリピン]アルタランド、不動産子会社2社の持分を売却

2022/01/24


フィリピンの不動産デベロッパー、アルタランド(Arthaland Corp)は、国際不動産ファンドおよび管理会社のアーチ・キャピタル・マネジメント社(Arch Capital Management Co.Ltd.)に、不動産子会社2社の持分40%を売却し、5億1,600万ペソ(約11.4億円)を調達しました。



アルタランドはまた、
オフィス・コンプレックス「セブ・エクスチェンジ」が建設されているセブ市の近隣の土地区画2区画を所有する子会社、セブ・ラヴァナ・ランド社(Cebu Lavana Land Corp(CLLC))の持分を統合しました。



アルタランドは、バヴァナ・プロパティーズ(Bhavana Properties Inc.)およびバヴヤ・プロパティーズ(Bhavya Properties Inc.)の40%持分を、シンガポールを拠点とする、ナラ・インベストメント・プロパティーズ(Narra Investment Properties Pte. Ltd.)に売却しました。ナラ・インベストメント・プロパティーズは、アーチ・キャピタルが運営しています。



投資契約は、2021年12月24日に締結され、ナラは、バヴァナとバヴヤの取締役会5議席のうちの2席を獲得しました。アルタランドは、2社の持分の60%を保持します。



バヴヤは、アルタランドの投資ビークルとして、マカティ市のレガスピ・ビレッジにあるファースト・キャピタル・コンドミニアムを取得し、ハイエンドレジデンシャルコンドミニアムを開発する目的のために、2019年に設立されました。



バヴヤもまた、2019年設立で、セブシティ・ヒポドロモのサマール・ループ・ロードとアヤラの交差点にある2,245㎡の土地区画を購入するためにアルタランドが使用した投資ビークルです。



アーチ・キャピタルは、一方で、CLLCから手を引くことになります。



アルタランドは、CLLCの株式を追加で40%取得する決議をしました。取得にかかる取引額は、1億1,316万ペソ(約2.5億円)です。さらに、アルタランドは、株主借入金にかかる権利・権限・利権を、7億6,234万ペソ(約16.9億円)で購入しました。



売却元は、アーチ・キャピタルが運営する、オランダを拠点とする外国民間有限会社、ロック・アンド・ソルト(Rock and Salt B.V.)です。



こちらの契約も同日に締結され、これによりアルタランドにCLLCの100%支配権が与えられることになりました。



アーチ・キャピタルは、アジア太平洋地域に販売・賃貸用のレジデンシャル、オフィス、リテール、複合用途物件を保有する、多様なポートフォリオを持った独立系の不動産プライベート・エクイティ投資プラットフォームです。



 

(出所:Business Inquirer

(画像:Photo by Lukenn Sabellano on Unsplash )