2022/04/14
シンガポールを拠点に宿泊事業を展開するアスコット(Ascott)は、2030年までに、lyf(ライフ)コリビングブランドのもと、150物件3万室を目指す、野心的な目標を掲げています。
lyf(ライフ)の宿泊コンセプトは、アパートメント、ソーシャルスペース、つながりを作りコミュニティ感を育むための体験型プログラムで構成されています。
アスコットは現在、9か国14都市に、lyfコリビングを17物件3,200室を展開しています。
アスコットの母体であるキャピタランドインベストメント(CLI)の宿泊事業CEO、ケビン・ゴー氏は、「ユニークな宿泊プロダクトとして、アスコットはlyfをサービスレジデンス、ホテル、コリビングアパートメントのいいところを集めたソリューションとして開発しました。これまでに、シンガポール、中国、日本、タイに7物件オープンしています。最初のlyfとなるlyfフナン・シンガポールは、2019年9月のオープンから3か月で稼働率80%を達成しています。」と話しています。
アスコットがスポンサーを務めるホスピタリティ・トラストの「Ascott Residence Trust(ART)」が所有する、lyfワンノース・シンガポール(one-north Singapore)(324室)はシンガポールの研究・イノベーションハブである「ワンノース」エリアの一部となります。近隣にある多くのイノベーションスタートアップ、研究開発機関はもちろん、ハイテク・メディア企業のコリビングニーズに応えるとともに、体験型プログラムや街づくりを通じて、エリアにさらに活気を与えることにつなげたい狙いです。
アスコット・サービス・レジデンス・グローバル・ファンドは、現在lyfフナン・シンガポールとlyfガンベッタ・パリの2つのlyfブランドのコリビング物件を所有しています。lyfガンベッタ・パリは、アスコットの欧州初となるlyfブランド物件で、2023年のオープンが予定されています。
「デジタル対応したコリビングコンセプトとしてのlyfは、Covid-19にもかかわらず、世界中のゲストやパートナーと共鳴して、新しい契約や物件のオープンが順調に進んでいます。パンデミックは、新しい生き方、働き方に拍車をかけました。リモートワークを好むデジタルノマドや個人起業家が増えており、新しいエクスペリエンスやつながる機会を求めています。lyfブランドは、そのコリビングスペースや革新的なアクティビティで、量的には計れないものを提供しています。同じような考え方を持った個人のコミュニティがすぐそこにあり、隣人との交流ができることです。完全家具付きのアパート、親しみやすい環境から、ゲスト間で共有される真のつながりまで、lyfはこのような次の世代のゲストのニーズに応えるためにデザインされています。」とゴー氏は加えています。
アスコットはまた、デジタル技術を通じたコリビングコンセプトとしてのlyfを強く打ち出しています。lyfのサービスモデルは、モバイルアプリ「Discover ASR」を活用し、部屋の予約、チェックイン/チェックアウト、部屋へのキーレスエントリー、ソーシャルスペースやコミュニティイベントの管理、ゲストのコミュニケーションボード、キャッシュレス決済などの機能が利用可能です。
テマセクポリテクニックの情報・ITスクールと協力して作られたlyfイノベーション・ラボでは、没入型のバーチャルリアリティおよび拡張現実(AR)技術、デジタルエクスペリエンスの開拓、デザイン、テストベッドを行っています。
lyfワンノース・シンガポールは、そういったデジタルイノベーションのテストの場のためのリビングラボとして、成功した実験はいずれ、世界の他のlyfでも実施されることになります。
アスコットのブランド&マーケティング担当マネージング・ダイレクター、タン・ビー・レン氏は、「業界のパートナーや特定分野の専門家、高等教育機関とともに独創的なイノベーションを共に進めることが、アスコットのブランド開発において重要なポイントになってきます。現在、新しい宿泊コンセプトやホスピタリティプログラムの実地実験をするために、他のブランドにもイノベーションラボを設置する方向で話を進めています。これらのリビング・ラボにより、エコジムから最先端のテクノロジーまで、素早く試作品製作をすすめることができます。ゲストの利用パターンや嗜好は、アスコットのホスピタリティ商品およびサービスを改善・拡大するための実用的なインサイトとなるでしょう。また、スタッフのスキルアップやイノベーション能力に磨きをかけることで、アスコットの競争力を高めていけるでしょう。」と述べています。
今年、バンコク、セブ、クアラルンプール、メルボルン、西安の5つのゲートウェイとなる都市にlyf物件がオープン予定です。
さらに、北京、ダナン、ホーチミン、マニラ、パリに、さらに5物件が2025年までにオープン予定です。
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(出所:Travel News Asia)
(画像:PropertyAccess)
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