インターナショナル不動産&投資カンファレンス In Osakaレポート⑩

インターナショナル不動産&投資カンファレンス2018 in Osakaレポート⑩をお届けします。

インターナショナル不動産&投資カンファレンス2018 in Osaka
レポート⑩

昨年のイベントに続いて、今年もご登壇いただきました、フィリピン・アヤラランドインターナショナルセールス社長のアナ・タトロンハリ氏のセミナーの様子です。

アヤラランド・インターナショナル・セールス・プレジデント アナ・タトロンハリ氏

アナ・V・タトロンハリ氏は現在、アヤラランドインターナショナルセールス(ALISI)の社長を務めています。彼女は過去20年間、フィリピンの不動産におけるセールス&マーケティング、事業開発、運営および組織開発を担当してきました。彼女がALISIで過ごした11年の間に、タトロンハリ氏は2億5000万フィリピンペソ規模の販売会社から、2016年に64億フィリピンペソ規模の会社に成長し、当初25人だったメンバーは8年間で200人に迫る規模となりました。彼女は、チームの北米からアジア/オセアニア、中東、およびヨーロッパへのマーケットカバレッジ拡大を主導し、その結果、10兆フィリピンペソのアヤラランド海外売上高全体の収益に対して、25%のシェアを占めました。


「激動の波を打ち破るフィリピン 」

フィリピン不動産についてご講演いただくアナ・タトロンハリ社長のセミナーは、まずはフィリピンの概況の説明からスタートしました。

フィリピンは、2017年のGDP成長率6.7%、USニュースランキングでは、2018年「最高の投資対象国」として世界中のリーダー6000千人に選ばれています。周辺諸国と比較しても、アジア圏で中国(6.9%)、ベトナム(6.8%)に続くGDP成長率で、アジアの中でも最速に成長を続ける国のひとつです。海外で出稼ぎするフィリピン人労働者の送金、ビジネスプロセスアウトソーシングによる収入、観光がフィリピンの成長を加速させています。ホテル部門も好調ということで、2017年には中国からの観光客が43%増、韓国、中国、日本、米国からの観光客で全体の62%を占めているということです。工業部門では、輸出が20.7%に回復、エレクトロニクスの輸出がうち52%を占めているといいます。

不動産投資に関しては、アナ・タトロンハリ氏は、「フィリピンの不動産セクターは、堅調な経済、若年層人口と消費主導の市場により、2018年もさらなる成長を続ける」というビジネス・ミラー紙の記事を紹介しています。他のアジア諸国と比べて魅力的な利回り、増える就業人口に対応するための賃貸市場に、不動産価値の上昇などのトレンドを受け、コンドミニアム投資は引き続き好調といいます。住宅価格も上昇を続け、CBD(中央業務地区)における利回りも、4%~9%の間で推移しています。賃貸利回りが5.3%、不動産値上がり率も8%と、住宅ローンの利率とインフレを考慮しても、ネットで利回りは3.8%、フィリピンの不動産は世界的にも高い利回りを維持しているとのことです。

フィリピン最大かつ最も経験豊富なデベロッパーとして、アヤラランドは、土地の有効活用を通じてより多くの人々の生活をより豊かにすべく、1998年にアヤラ・コーポレーションの子会社として設立、1991年7月に上場、2017年の純利益は、253億フィリピン・ペソ(約528億円)と前期比21%増となっています。不動産開発、商業リース、ホテル・リゾート、建設・不動産マネジメントサービスとう、相互補完的なビジネスをバランスよく展開しているといいます。不動産も、富裕層向けから低価格帯まで、「アヤラランド・プレミア」「アルベオ」「アヴィダ」「アマイア」「ベラヴィータ」と各ブランド取り揃え、取り扱い物件には価格上昇が100%を超えるものがいくつもあることを紹介されました。「マスタープランのある大規模かつ複合用途の総合開発をすることで、他にはない価値とクオリティ・オブ・ライフを実現する」こと、「レジデンシャル、リテール、オフィス、ホテル・リゾートから建設・不動産マネジメントサービスまで、フルレンジの不動産商品をお届けする」ことが、アヤラランドの強みであるとアナ・タトロンハリ氏は強調します。アヤラ・コーポレーションの名誉会長には、なんと日本の旭日重光章も贈られているそうです。

最後に、フィリピン各地で事業を展開するアヤラランドのプロジェクトをいくつかご紹介いただきました。一つ目は、メトロマニラ・マカティ市のレジデンシャルプロジェクト「カリスト」。2016年にローンチし、2022年第3四半期の完成を目指すこの物件は、38階建てでスタジオタイプ、1ベッドルーム、2ベッドルーム、3ベッドルームの4タイプあります。各部屋タイプごとのデポジットと月々の支払金額の目安も提示され、参加者にとっても支払いイメージがしやすいものとなりました。二つ目は、フィリピン南部の経済の中心、世界中の観光客を惹きつけるセブ島のセブ・ITパーク内の「アヴィダ・タワーズ」。こちらの物件は、2022年第4四半期の完成を目指す31建てで、スタジオタイプ、1ベッドルーム、2ベッドルームの部屋タイプがあります。こちらも、デポジットと月々の支払金額の目安とともにご提示いただきました。