インターナショナル不動産&投資カンファレンス in Osakaレポート⑦

2018/05/22

インターナショナル不動産&投資カンファレンス2018 in Osaka
レポート⑦

国内不動産投資を皮切りに、様々なジャンルの投資に取り組んでいる、午堂登紀雄氏のセミナーの様子です。

株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役 午堂登紀雄氏

1971年、岡山県生まれ。中央大学経済学部卒業。米国公認会計士。
国内不動産投資を皮切りに、株・FX・商品先物取引・海外不動産投資・太陽光発電・賃貸併用住宅・仮想通貨取引(およびマイニング)など、「とりあえずやってみる」をモットーに様々なジャンルの投資に取り組んでいる。そのほか書籍の執筆や講演などでも活動中。 


「~仮想通貨マイニング・太陽光発電・賃貸併用住宅・FXでも設ける~実践記」

午堂氏のセミナーでは、(1)仮想通貨マイニング、(2)太陽光発電、(3)賃貸併用住宅、(4)FX、それぞれの投資について実践記をご紹介いただきました。

(1)仮想通貨投資

仮想通貨のマイニング、現在のリワードは12.5ビットコイン、約1,200万円です。
しかし、マイニングにもリスクがあると午堂氏は言います。

・リワード(報酬)の半減期(ビットコインは4年ごと半減、2020年:6.25BTC、2024年:3.125BTCになる見込み)
・採掘難易度の上昇
・ビットコインの発行上限は2,100万BTC、発行上限を迎えるのは2140年
・ビットコインはすでに80%採掘済み
・ハッシュレート(計算速度)が上がると難易度も高くなる
・自分が掘ったコインが見向きもされない可能性

ここで、マイニング効率を決める要素として、
・電気代
・GPU(グラフィックボード)の性能が重要
・投資対効果を上げるには自作PCの知識が必要

キットも通販で簡単に手に入り、収益予測サイトも多数存在する反面、メジャーなコインは競争が激しいと午堂氏は言います。

結果として、大規模にやらないとあまり利益が出ないだけでなく、24時間回し続けると故障も増えることから、自分のパソコンを高性能マシンに買い替え、普段は自分用、空いた時間(寝ているときなど)にマイニングに回すのがお小遣い稼ぎとして現実的であると午堂氏は結論付けています。


続いて、低圧太陽光投資についての紹介です。

午堂氏は、太陽光投資のメリットとして、不動産投資と比べると、20年の買取保証に、空室になることも原則的には賃料の滞納もないこと、そして、収入の低下がゆるやかであることを挙げています。また、金融商品と比べると、株価や為替レートを気にしなくていいこと、本人の能力やメンタルに依存しない手軽さを挙げています。

一方で、太陽光発電のリスクとして、以下のことを挙げられています。

・天候に左右される
・経年による発電効率の低下
・故障・修繕
・盗難・自然災害による故障・滅失
・20年後の不透明さ

(3) 賃貸併用住宅

続いてご紹介いただいたのは、賃貸併用住宅です。自宅兼賃貸用の住居に太陽光発電をつけるというものです。午堂氏お勧めは、デザイナー賃貸を土地から建てるというもの。賃貸と比べると、家賃がなく、間取りや設備を自分で選べること、分譲マンションと比べても管理費・修繕積立金が不要で、リフォーム・建て替えが自由であることをメリットとして挙げています。

一方で、デメリット・リスクとして、気に入った場所に投資回収できる金額の土地が見つかるかどうか、空室・家賃下落・滞納・リフォームなど不動産投資と同じリスクがあること、また、総建築費が高くなるため、ローン審査のハードルが上がることなどを挙げています。



(4) FX

最後に、FXについて、午堂氏は「10分の1ルール」をご紹介くださいました。午堂氏の提唱する「10分の1ルール」とは、トレードに使う証拠金額を、口座に預け入れた資金の10分の1以内に抑えるようにする、というものです。例を交えて紹介いただいたこの10分の1ルール、これにより強制ロスカットに遭うことを防げるということです。