2020/07/31
[フィリピン] 観光省は英語学校の回復に楽観的
観光省のバーナデット・ロムロ・プヤット長官は、フィリピンの英語学校の回復に楽観的で、今後フィリピンが第二言語としての英語(ESL)の人気留学先となることに期待を示しています。
「留学生としてフィリピンに来ていた学生たちは、現在のところ帰国しています。Covid-19パンデミックによる渡航制限がESL業界の成長に影響を与えていますが、また取り戻せると確信しています。」とプヤット長官は、2020年7月10日に行われたESL業界向けのウェビナーで語りました。
また、プヤット長官は、教師のスキル強化やフィリピンにおけるESL事業を促進方法の開拓に観光省が支援することを約束しました。
観光省は、民間セクターや関係者とともに、ESL語学学校の再開が認められた際の健康・安全のための手順を定める公式ガイドラインを作成中です。
プヤット長官は、長年にわたってESLを主要な教育観光商品として開発、発展させてきた結果、英語学習の留学先として外国からフィリピンへ学生を呼び込むことに成功したと話しています。学生の多くは、アジア、中東、およびヨーロッパの英語を話さない国々から来ています。
フィリピンがESLの留学先としてアジアの学生を中心として支持を集めている理由には、次のようなものがあります。アクセスのしやすさや質の良い授業が安価に受けられることに加えて、レストランやレジャーなどのプラスαがあることも魅力となっています。
・アジア各国から直行便がある
・ESL費用・滞在費が先進諸国と比べて安い
・高度な資格を持った英語教師がそろっている
・英語が堪能な人口が多い
・レストランやレジャー設備があり、ビーチも近い
観光省は、2016~2022年国家観光開発計画(National Tourism Development Plan)に基づき、ESLを観光省の「ニッチ商品」として教育観光に分類しています。教育観光は、学習と観光が同時にできるということで、長期滞在だけでなく、体験型観光を促進することができるため、今後大きな可能性を秘めています。
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(トップ画像:Element5 Digital on Unsplash )
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