[マレーシア] エコワールド、物件販売増で2Q増益

2021/07/22

[マレーシア] エコワールド、物件販売増で2Q増益


エコワールド・マレーシアは、2021年度の販売目標の88%をすでに達成しています。


マレーシアのエコワールド・デベロップメント・グループは、2021年4月30日で終了する同社の事業年度2021年第2四半期に、4,243万リンギット(約11億円)の純利益を上げました。前年同期は1,555万リンギット(約4億円)でした。


2021年6月下旬に行われた、証券取引所への同社の届出によると、2021年第2四半期の売上は13.2億リンギット(約344億円)で、2021年第1四半期の7.06億リンギット(約184億円)のほぼ二倍となりました。


審査中の同期の収益は、昨年の3億4,540万リンギット(約90億円)に対して4億2,046万リンギット(約110億円)となり、一株当たりの利益は0.53セン*から1.44センとなりました。

*1リンギット=100セン、1リンギット=26.07円(記事執筆時点)

社長兼CEOであるチャン・キム・ワー氏は、2021年5月末時点(同社の2021年度の7か月)で、累計の売上は25.3億リンギット(約6,597億円)に達し、2020年度に達成した売り上げ23億リンギット(約5,997億円)よりも10%高くなったと話しました。


「マレーシア国内のプロジェクトのみの今後の収益も2021年2021年2月末時点の29.9億リンギット(約780億円)から5月末時点では37.7億リンギット(約983億円)へと大幅に増加しました。」


「傘下のエコワールド・インターナショナルの将来の収益のエコワールド・マレーシアの持ち分も含めると、マレーシアおよび海外で行われるプロジェクトの将来の収益は、2021年5月31日時点で42.1億リンギット(約1,098億円)となりました。」


チャン氏は、エコワールド・マレーシアの2021年度の売上目標の88%はすでに達成されていると言い、2020年央以降の力強い販売の勢いが後押ししていると説明しました。


「どの地域のプロジェクトも好調で、回復の兆しが幅広く見られていることに勇気づけられています。世界の顧客市場でワクチン接種が進むことで、今後数四半期で販売がさらに改善してくるでしょう。対面でのマーケティング活動もまた再開できるようになるはずです。」


チャン氏は、主に雇用が集まるエリアに近いプロジェクトについても、従業員がオフィスに戻ることで、需要が増えてくるはずだ、と説明しています。これには、ロンドンのビジネス街の一つであるカナリーワーフの近くに位置する、同社の海外プロジェクトであるロンドン・シティ・アイランド、ワーディアン・ロンドンなども含まれています。


「各国でCovid-19の状況が改善してくれば、北半球の夏の時期により強い需要の波をとらえるべく、販売イベントを行うことができるようになる」とチャン氏は言います。


この調子でいけば、2021年度の販売目標である29億リンギット(約756億円)も、年度末までに達成できそうだということです。


エコワールドは2021年第2四半期、中間配当として1株当たり2センを、エコワールド・インターナショナルは、英国の合弁会社エコワールド・バリモアから2021年4月に始めて利益を改修し、1株当たり5センの特別配当を宣言しました。


グループの事業年度は2021年10月31日に終了します。


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(出所:Free Malaysia Today

(画像:Photo by Kelvin Zyteng on Unsplash )