2023/09/14
インドネシアは、人工知能の研究開発を行い、ChatGPTの生みの親として知られる「OpenAI」の最高経営責任者であるサム・アルトマン氏に、初の「ゴールデン・ビザ」を発給しました。東南アジア最大の経済大国であるインドネシアが、国内への外国投資誘致のためにゴールデン・ビザのプログラムを開始してから1週間後のことでした。
インドネシア入国管理局長のシルミー・カリム氏は、「投資/出資に基づくものとは別に、ゴールデン・ビザにはいくつかのカテゴリーがあり、そのうちのひとつが、国際的な名声があり、インドネシアに利益をもたらす人物にゴールデン・ビザを与えるというものです。」と、声明の中で述べています。
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このゴールデン・ビザによって、アルトマン氏にはインドネシアにおけるAIの開発と活用に貢献してもらえたらと話しています。
アルトマン氏のゴールデン・ビザは10年間有効のもので、滞在期間が延長され出入国が容易になるとともに、インドネシア国内各地の空港で優先審査を受けることができます。
ChatGPTメーカーのOpenAIをイーロン・マスクと共同設立したアルトマンは、北京、東京、ソウル、シンガポールなどアジアの主要都市を回る旋風ツアーの一環として、今年6月、人工知能についての講演のためにジャカルタを訪れています。
アルトマン氏がビザを申請したかどうか、あるいはインドネシアに投資する計画があるかどうかは、今のところわかっていないようです。
ChatGPTは、ユーザーのプロンプトに対して人間のような応答を生成する能力で一気に流行したAIチャットボットで、2022年11月のリリースからわずか2カ月で、ユーザー数は1億人に達しました。
(出所:CNBC、Business Insider、Time)
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