[マレーシア]高速鉄道は不動産セクターを後押しする

2024/02/06


マレーシア大手金融RHB銀行のリサーチ会社 RHBリサーチによると、クアラルンプール・シンガポール高速鉄道(KL-SG HSR)プロジェクトは、不動産市場全体に好影響を与えると予想されています。



これは、イスカンダル・マレーシア、クアラルンプール市中心部、HSR沿線の駅周辺地域の不動産需要が高まるためだと言います。



線路の半分以上がジョホール州を通過すると予想されており、同州の不動産市場のセンチメントを改善することが期待される、と調査会社は述べています。



「クアラルンプール国際空港(KLIA)と(シンガポールの)チャンギ空港も将来接続される見込みであることから、マレーシアとシンガポールの間に住む人々だけでなく、海外からの旅行者の間でも、南へ向かう人々の移動を増大させる重要な原動力となるでしょう」。



さらに、RHBリサーチは、鉄道輸送システムの導入は、ジョホール・シンガポール経済特区の魅力向上に不可欠だと強調しています。



ジョホールバル-シンガポール高速鉄道システム(RTS)は2026年末までに完成する予定であり、提案されている軽量鉄道(LRT)は、包括的な都市間鉄道接続を確立し、シンガポールからの増加する旅客流入に対応する上で重要な役割を果たすと確信しています。」



ジョホール州の現在の人口が401万人であるのに対し、シンガポールは550万人であることを考えると、LRTとHSRの両プロジェクトが実施されれば、ジョホール州南部は、長期的にはクランバレーに匹敵する大都市に変貌する可能性があります。」と述べています。




(出所:New Straits Times

(画像:UnsplashのAlfredが撮影した写真)