2022/05/26
ベトナム・ホーチミンシティの工業用地の賃料が急騰しています。1四半期につき、平米あたり198ドルという記録的な賃料を記録し、稼働率は90%を保っています。
不動産コンサルタント会社のクッシュマン・ウェイクフィールドによると、これに続くのは、ハノイの140ドル、ダナン市の80ドルです。
地域別で見ると、南部の平均賃料は135ドル、北部は109ドルとなっています。
北部の工業ハブの平均稼働率は80%です。中国から生産拠点を移す多国籍企業の恩恵を受けています。
中央部の賃料は、平均34ドルで、稼働率は67%です。
中央部に拠点を置くのは、食品加工、重工業、石油、エネルギー、繊維、履物などの産業です。
不動産コンサルタント会社ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)のレポートでは、今年の第1四半期、南部では平均賃料が、1四半期につき平米あたり120ドルとなり、前年同期比9%増となりました。
増加の背景について、経済の再開によりベトナムに投資する外国企業が増えたことが挙げられます。
総合不動産サービス会社コリアーズ・ベトナムは、ホーチミンシティでは、近年工業用地の賃料が年間8~9%上昇しており、ベトナム最大の都市であるホーチミン市の利用できる土地が少なくなってきていることから、ビンズオンやロンアンといった他の南部の都市に進出していると報告しています。
一方で、サヴィルズ・ベトナムは、付加価値の高いセクターを優先的に、ベトナム政府が外国企業の誘致に乗り出していると述べています。
(出所:VNexpress)
(画像:Photo by David Emrich on Unsplash )
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