[マレーシア] IOIプロパティFY2021増益6.6億リンギット

2021/09/06

マレーシアの不動産デベロッパー、IOIプロパティーズ・グループ(IOI Properties Group Bhd)は、2021年6月30日で終了した同社の2021年度の会計年度において、6億6,020万リンギット(約175億円)の純利益を計上しました。前年は、5億469万リンギット(約134億円)*でした。

(*)前回報告は、4億5,569万リンギット(約121億円)
IFRIC(国際財務報告解釈指針委員会)の借入金にかかるアジェンダ決定を採用して、前年の報告数値の表示変更。




売上高も18%増となり、前年の21.1億リンギット(約559億円)から24.8億リンギット(約657億円)となりました。主に貢献したのは、マレーシア国内の好調な販売で、ダイナミックな販売・マーケティングキャンペーンが功を奏しました。



2021年4月~6月の第4四半期では、純利益が前年同期の4,406万リンギット(約12億円)から1億1,837万リンギット(約31億円)にまで増加、売上高は前年同期の6億1,047万リンギット(約162億円)から6億5,864万リンギット(約175億円)に増加しました。


売上高の増加には、グループのすべての事業部門が貢献したと、同社は証券取引所への届出の中で述べています。



IOIプロパティーズは、デジタルマーケティング、積極的な販売キャンペーン、そして年末まで延長された持ち家キャンペーン(Home Ownership Campaign)を活用して、中価格帯の商品を市場の需要に合わせて販売していくことにしています。


IOIプロパティーズは、中国の不動産開発が引き続き来年度のグループの業績に寄与していくだろうとも述べています。西安のIOIパームシティ・モールは、高い稼働率を確保しており、モールビジネスは今年の第3四半期にも営業開始の予定です。


マレーシア国内のリテール部門については、稼働率を維持すべく、積極的かつ実用的なテナント留保戦略を採用していく方針です。


IOIプロパティーズのヴーン・ティン・ヨウCEOは、グループの販売が23億リンギット(約610億円)を達成、2021年度の販売目標であった20億リンギット(約530億円)を超えたと発表しています。


「Covid-19パンデミックと長引く渡航制限により、ホスピタリティ、レジャー部門の回復には時間がかかりそうだ」とも述べています。


ヴーン氏は、今後も慎重かつ専門的にオペレーションを管理していくことで、満足のいくような業績を達成したいと意欲を表しています。


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(出所:Malaymail

(画像:Photo by Faidhi Masrom on Unsplash)

※日本円表記は、1リンギット=26.5円で換算した参考値です。