2021/09/13
フィリピンの国内ファストフード大手ジョリビー・フーズ(Jollibee Foods Corp.)は、2021年8月20日、ダブルドラゴン・プロパティーズ(Double Dragon Properties)の工業リース部門への投資交渉がまとまったと述べました。
証券取引所への開示で、ジョリビーとジョリビーの完全子会社ゼニス・フーズ(Zenith Foods Corp.)は、セントラルハブ・インダストリアル・センターズ社(CentralHub Industrial Centers, Inc.)への投資を固める39.7億ペソ(約87億円)の取引を締結したと明かしています。
セントラルハブは、ダブルドラゴンの子会社で、工業用倉庫コンプレックスを開発しています。
ダブルドラゴン側の開示では、「ジョリビーがセントラルハブの普通株式を取得すべく現金・現物出資を行ったことで、ダブルドラゴンのセントラルハブの経常賃貸料収益を増やすだけでなく、さらなる倉庫資産の開発を促進することになるだろう」と述べられています。
ジョリビーは、以前に、セントラルハブの普通株式1,564,410,000株を19億ペソで購入し、さらに20億ペソ相当の工業不動産16.4ヘクタールを出資してセントラルハブの普通株式を受け取ることを計画していました。
この取引は、ジョリビーとダブルドラゴンがセントラルハブを通じて工業不動産投資信託(REIT)を設立するという計画の一部です。
「セントラルハブは、いずれ不動産投資信託(REIT)として登録して行く予定です。新規株式公開(IPO)は2022年を予定しています。REITのIPOの登録や、セントラルハブのREITとしての上場申請のタイミングは、ジョリビーとダブルドラゴンで協議の上で決定していくということです。
セントラルハブのポートフォリオには、現在39.8ヘクタールの工業用地があり、これには、現物出資に使われた複合用途の工業倉庫コンプレックスに加え、冷凍冷蔵施設、物流配送センターなどがあります。
ダブルドラゴンのエドガー・シア会長は、以前に、セントラルハブがダブルドラゴンの主要な収益源になることを期待していると発言しています。
これは、ダブルドラゴンにとっては、2021年3月のDDMP REITの上場に続く2番目のREITとなります。
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(画像:Photo by Hannah Sibayan on Unsplash )
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