フィリピン・マニラの地下鉄を路線図とともに解説します!

2023/08/02


2023年7月、フィリピン運輸省(DOTr)は、全長33キロのマニラ首都圏地下鉄(Metro Manila Subway)プロジェクトが2029年末までに全面開通する見通しであることを明らかにしました。



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マニラ首都圏地下鉄には、バレンズエラ市からパラニャーケ市まで17の駅があります。


うち6駅はメトロ・レール・トランジットと相互接続しています(3号線(MRT-3)、LRT-1号線(LRT-1)、MRT-7号線、LRT-2号線、FTIターミナル、南北通勤鉄道))。



▼地下鉄ネットワークマップ(出所:Inquirer Net






国土交通省のジョルジェット・アキノ鉄道担当次官補は、記者会見で、2029年に全面開通を目指すと発表しました。


新型コロナウイルスの影響が課題であるとする一方、NEDA(国家経済開発庁)の当初承認では13駅だったのが、17駅になったことも明かしています。


また、マルコス政権内にマニラ地下鉄の完成を見ることができるだろうが、操業そのものが始まるのは2029年になりそうだとの見通しを示しています。




アキノ鉄道担当次官補によると、完成目標前の部分開通はないということです。


2017年のフィージビリティスタディによると、マニラ地下鉄の終点から終点までの運賃は88ペソ(約230円)となっています。


22ペソの初乗り運賃に加えて、1キロごとに2ペソ加算される計算ですが、まだ料金については変更の可能性があるということです。



これについてアキノ鉄道担当次官補は、2017年のフィージビリティスタディ時点では13駅だったのが、4駅追加の17駅となったことにより、運賃については再度調査をする予定だと説明しています。



マニラ地下鉄が完成すると、1日あたり約51万9000人の乗客を運送できる予定です。



(出所:Inquirer Net

(画像:UnsplashのSian Labayが撮影した写真)