[シンガポール] マリーナベイサンズの4棟目のタワーの建設にゴーサイン

2024/02/01


シンガポールのアイコニックな商業施設 Marina Bay Sands(MBS)は、都市開発庁(Urban Redevelopment Authority (URA))から、587室のホテルを備えた第4タワーの建設許可を取得しました。



URAが2024年1月26日に発表した、2023年第4四半期末に開発許可が下りた未完成の商業プロジェクトに関するデータによると、統合型リゾートMBSは、Bayfront Avenue、Sheares Avenue、Sheares Linkに囲まれた区画でタワーの開発許可を得たということです。この区画は、MBSの既存の3つのホテルタワーの隣に位置しています。



▼マリーナベイサンズ(建設予定の4棟目含む)の航空イメージ(出所:マリーナベイサンズ



URAのデータによると、新しいタワーのホテル面積は153,100平方メートル、客室数は587室、店舗面積は12,185平方メートルです。



2019年に発表された拡張計画では、第4のタワーには1,000室の「全室スイート」のホテル、15,000席のエンターテイメント・アリーナ、「プールとシグネチャー・レストランを備えたスカイルーフ」が建設される予定でした。また、ボールルーム、展示ホール、高級小売店も入る計画でした。



以前発表された客室数1,000室から現在の587室に減少したことについて質問されたMBSは、詳しい情報の提供はしていないということです。



シンガポールのもうひとつの統合型リゾート、「リゾート・ワールド・セントーサ」の拡張計画も2019年に発表されています。



MBSの拡張計画は、45億シンガポールドル(約4,930億円*)の建設費が見込まれていたMBSの拡張計画は、COVID-19のパンデミックによってもたらされた問題によって延期されていました。MBSの親会社であるラスベガス・サンズ(LVS)はその後、2023年4月のプロジェクト開始は当時の予定通りにはならないと発表しました。



MBSは最終的に2024年4月までにプロジェクトに着手することが認められ、完成期限も当初の2025年から3年後の2028年4月8日まで延長されました。



先日行われた2023年第4四半期の決算発表で、LVSはMBSの拡張工事の予算と時期について、「COVID-19パンデミックの影響やその他の要因に基づいて修正される可能性がある」と述べていました。




「プロジェクト費用は、インフレ、コロナの影響、人件費および材料費の上昇、その他の要因により、2019年に土地代を含めて当初見積もった33億米ドルを大幅に上回る見込みです」とLVSは述べています。



とはいえ、拡張プロジェクトの設計、開発、計画作業は「シンガポールとマリーナベイサンズのレジャーおよびビジネス観光の魅力を高めることに重点を置き、現在も進行中です。」と付け加えています。



MBSの2023年第4四半期の調整後金利・税金・減価償却前不動産利益(EBITDA)は、5億4,400万米ドル(約795億円)で、COVID-19パンデミック前の2019年同期に報告された4億5,700万米ドル(約668億円)から19%増加しました。



また、純利益は10億6,000万米ドル(約1,550億円)で、2019年同期の8億5,300万米ドル(約1,248億円)から増加しました。



2023年通年では、18.6億米ドル(約2,720億円)の調整後不動産EBITDAを報告し、2022年の10.6億米ドル(約1,550億円)から増加しました。


*1シンガポールドル=109円、1米ドル=146円で換算して表示しています




(出所:Channel News Asia

(画像:Property Access)