[フィリピン] アヤラランドのオフィスビル8棟がEdge認証取得

2024/01/31



フィリピンのデベロッパー、アヤラ・ランド社(Ayala Land Inc.)の不動産投資信託であるAreit社(Areit Inc.)は、8棟のオフィスビル(総面積354,000平方メートル)でエッジ・ゼロ・カーボン認証(Edge Zero Carbon Certification)を取得し、2社のオフィスはフィリピン最大の認証ポートフォリオとなりました。



今回認証を受けたのは、マカティのグロリエッタ1・2コーポレートセンター(Glorietta 1 and 2 Corporate Center)、ソラリス・ワン(Solaris One)、マッキンリーエクスチェンジ・コーポレートセンター(McKinley Exchange Corporate Center)、ケソンシティのヴァーティス・ノース・コーポレートセンター1・2・3(Vertis North Corporate Centers 1, 2 and 3)、パシグのザ・サーティエス・コーポレートセンター(The 30th Corporate Center)の8棟です。



2社は、エネルギー効率で45.33%、水資源で49.07%、エンボディド・カーボン(*)材料削減で61.88%の改善を達成し、認証を取得したという。


(*)建築物に関係するすべての段階(資材調達~運用・解体・廃棄)における二酸化炭素排出量をホールライフカーボン(Whole Life Carbon)と言います。ホールライフカーボンのうち、運用段階の設備によるエネルギー消費を除く、建築物の資材調達から解体・廃棄段階で排出される二酸化炭素排出量をエンボディドカーボン、運用段階での二酸化炭素排出量をオペレーショナルカーボンという。



アヤラ・ランドのシニア・バイス・プレジデント兼リース&ホスピタリティ・グループ・ヘッドであるマリアナ・ゾベル・デ・アヤラ氏は、「エッジ・ゼロ・カーボンへのコミットメントは、国の持続可能な未来を確かなものにするため、環境に配慮した開発を行うことに私たちが見出している価値の証です。」と語りました。



エッジ(EDGE)とは、Excellence in Design for Greater Efficienciesの略で、国際的なグリーンビルディング認証であり、世界銀行グループの民間部門である国際金融公社(IFC)のイノベーションです。



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エッジ・ゼロ・カーボンは、再生可能エネルギーの利用によって二酸化炭素排出量を相殺した物件に与えられる最高レベルの認証です。基本ケースと比較して、最低40%のエネルギー削減、20%の水と材料の体積炭素の削減が要求されます。



昨年9月、アヤラ・ランドとAreitはIFCと覚書を交わし、ネット・ゼロへの移行を加速させるというコミットメントを固めました。



この合意の下、2社は2025年までに150万平方メートルのオフィススペースでエッジ・ゼロ・カーボンを達成し、フィリピン最大のエッジ・ゼロ・カーボン・オフィス・ポートフォリオを確立することを目指しています。



両社は、これまでに、オフィスポートフォリオの88%(総賃貸面積120万平方メートル相当)を再生可能エネルギーに転換し、入居企業がが環境・社会・ガバナンスの目標を達成できるようにしています。




(出所:Business Mirror

(画像:Ed van duijn (@eddyvanduijn) on Unsplash)