2019/05/24
[フィリピン] セブのオフィス市場の次のけん引要素はESL
第二外国語としての英語(English as a Secoond Language (ESL))が、コリアーズ社の調べによると、セブのオフィス市場の新しいけん引要素として新興しています。
世界的に不動産サービスを提供するコリアーズ・インターナショナル・フィリピンのレポートで、ESLセンターの成長は今後も続き、セブのオフィススペースの需要を押し上げるだろうとしています。
同レポート内で、「新しいプレイヤーの市場参入だけでなく、既存のESLセンターも拡大を続けていることが確認されている」と同社は述べています。
「デベロッパー各社は、これらの企業のオフィス需要を査定する必要があるだろう」とも加えています。
コリアーズによると、ESL企業は、初期段階では小さめのオフィス区画を必要とし、拡大に合わせて、より大きなスペースを占有するようになります。
2018年、フィリピン・オンライン・ゲーミング・オペレーター(POGO)各社を筆頭に、セブのオフィス市場は、100万平方メートルを超えました。
メトロセブのオフィススペース在庫は2018年105万平方メートルを記録、2017年の97万平方メートルから9%増となりました。
新規供給に貢献したオフィスタワーには、HMタワー、パシフィックワールドタワー、マブハイタワー1、テックタワーなどがあります。
今後3年間で、セブはIT・ビジネスパーク次々とオフィスビルが完成する予定です。これらのオフィスビルには、ラティテュード・コーポレート・センター、マブハイタワー2、セントラルブロック1&2、スカイライズ3B&4B、PNBタワー、ジョンドーフ・タワー、セブ・エクスチェンジ・タワーなどがあります。セブ・エクスチェンジ・タワーは、ビサヤ-ミンダナオエリア最大のオフィスタワーとなる予定で、総賃貸可能面積は107,000平方メートルとなっています。
2019年~2021年で、コリアーズは、2016年~2018年の年間平均より62%増の453,700平方メートルの新規オフィス供給が完成するとみています。
興味深いことに、新規供給があったにもかかわらず、空室率は2017年の9.7%から昨年は6.5%に減少しており、新規供給が、増加する成約率にオフセットされた形となっています。
コリアーズは、「メトロセブ全体では、2019年~2021年の空室率は、この時期に完成予定の新規供給が相当量あるにもかかわらず、平均8%になるのではないかとみている」と述べています。
同社はまた、マンダウエ市がゲーミング会社の営業を承認したことから、同エリアもPOGO各社の恩恵を受けるだろうとしています。
「依然として、メトロセブのオフィススペースを主にけん引するのは、コールセンターのようなアウトソーシング会社やオフショア・ゲーミング会社である」とコリアーズは報じています。
「マクタンは今後も引き続きオフショア・ゲーミング会社のハブとなるでしょう。しかし、今後はその拡大とともにマンダウエもその流出効果の影響をうけることになりそうです。」
(出所:The Manila Times)
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