2021/06/15
[ベトナム] オンライン不動産データベース沸く
ベトナムでは、伸びるレジデンシャル需要を背景に、オンライン不動産データベースが沸いています。
今年の前半、べトナム不動産市場に、ニャ・ホーム・ベトナム(Nha Home Vietnam)が登場しました。新しいオンライン不動産データベースです。他のサイトとは対照的に、ニャ・ホーム・ベトナムは、不動産データを低価格で提供しています。
「各プロジェクトにつき、建物と価格の相関、建物のアパートメントの分布、アパートメントタイプの分布を示すグラフを用意しています。」と、ニャ・ホーム・ベトナムのCEOであり創設者のジュリエン・ゴダード氏は説明しています。十分なデータを収集し次第、特定の区や市内のプロジェクトを比較したり、さらには異なる都市間のプロジェクトを比較したりすることにしています。
これまでのところ、ニャ・ホーム・ベトナムは、50の区、33の市における1,439件の不動産プロジェクト、350,000戸以上のアパートメントについてのデータを収集しています。
ニャ・ホーム・ベトナムに加えて、地元の不動産市場では、同様のプラットフォームが数多く登場している、とベトナム不動産事業者協会(Vietnam Association of Realtors (VAR))は言います。同協会によると、現在、運用中の不動産データベースが200以上存在しているということです。
建設省は、国内のレジデンシャル需要は常に高い状態で、今後10年は成長を続けるだろうと述べています。
インドを拠点とするモードー・インテリジェンス(Mordor Intelligence)が公表したデータでは、ベトナムは、新規供給の70~80%の成約率を誇り、レジデンシャル不動産需要が増加していることがわかっています。毎年、30,000~40,000戸の新築アパートが市場に加わります。ホーチミンシティ、ダナン、首都ハノイといった、大都市および海岸沿いの都市で特に急速な発展がみられ、今後も続くと見られています。
フィリピンを拠点とするグローバル・プロパティ・ガイドもまた、東南アジアにおいて、ベトナムは表面賃貸利回り4.3%で5位となっており、マレーシア(3.72%)やシンガポール(2.32%)よりも高いと報告しています。
このビジネスモデルの可能性の高まりを受けて、投資家も集まっています。例えば、不動産販売ウェブサイト「チョートット(Cho Tot)」は、昨年、韓国のネイバーグループから8,000万ドルの投資を獲得しています。batdongsan.com.vnを運営するマレーシアのプロパティ・グルも、2020年に、TPGとKKRという2大投資ファンドから2億2,000万ドルの資本を獲得しています。
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ベトナム国家不動産協会によると、地元のオンライン不動産データベースおよび取引プラットフォームは時価210億ドルっで、今後も成長が見込まれるということです。
(出所:Vietnam Investment Review)
(画像:Photo by Sigmund on Unsplash )
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