2024/02/23
ホテルやリゾート、コンドミニアム、レジデンス、商業施設や複合用途のタウンシップ開発プロジェクトを手掛け、国内外のクライアントポートフォリオをもつ建築家ジョン・イアン・リー・ファルガー氏は、オンラインニュース「Business Inquirer」で、フィリピン高級不動産市場の将来性について語っています。
ファルガー氏は、フィリピン経済の楽観的な見通しと回復力が、高級不動産セグメントにとって有利な環境を提供していると述べています。というのも、経済見通しが緩やかながらも改善傾向を示していることから、不動産業界に対する信頼感も高まると予想され、これらの要素が相まって、高級不動産への投資に明るい未来が訪れることを示唆している、といいます。
その一例として、ファルガー氏は、シャング・プロパティーズ社(Shang Properties Inc.)の例を挙げています。高級市場に対応した居住空間、洗練された建築、ライフスタイル・ソリューションを提供するプロジェクトを導入している同社の開発物件には、Shang Residences at Wack Wack、Laya by Shang Properties、The Rise Makati、One Shangri-La Placeなどがあり、最先端の設備、高度なセキュリティ機能、持続可能な生活を促進する環境に優しい設計を備えています。
戦略的な立地、革新的なデザイン、綿密に設計された空間にグリーンスペースを織り込んだ同社の高級住宅開発は、高級住宅市場の高級感、ブランド性、持続可能性への欲求に応えることで、他とは一線を画している、とファルガー氏は述べています。
このような物件は、幅広い嗜好やニーズに応えることができ、国内外の富裕層や投資家を魅了しています。品質、ディテール、革新性だけでなく、投資に対する大きなリターンの可能性にも関心が寄せられている、とファルガー氏は述べています。厳しい経済情勢下においても、高級住宅市場の回復力は、安全で収益性の高い投資手段としての魅力を際立たせています。
フィリピンは高級不動産投資先として、主に日本、シンガポール、タイなどの海外投資家から大きな注目を集めています。このような国際的な関心は、洗練された国際的な客層に対応できる質の高い高級不動産が手に入るだけでなく、フィリピンの世界における戦略的な位置づけにも起因しているとファルガー氏は指摘しています。
2023年第1四半期に承認された外国投資の総額は1,727億ペソ(約4,657億円)に達しました。小売貿易自由化法、外国投資法、公共サービス法の改正など、外国投資の制限を緩和するための法改正は、この外国投資の流入をさらに促進する、経済政策自由化に向けてのフィリピン政府による協調的な努力は、外国人投資家にとっての不動産市場の魅力を大きく高めている、とファルガー氏は述べています。
ファルガー氏は、参入障壁を減らし、海外からの直接投資を促進することで、投資ポートフォリオを多様化し、国際競争力を高めてきたフィリピンが国際的な不動産のプレーヤーとして有望な見通しを示していることは間違いないと締めくくっています。
(出所:Business Inquirer)
(画像:UnsplashのJeanne Paredesが撮影した写真)
もっと詳しく知りたい方はこちら