[マレーシア] ペナンも国家回復計画のフェーズ2突入

2021/07/06

[マレーシア] ペナンも国家回復計画のフェーズ2突入


マレーシアのイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級大臣は、ペナン州が国家回復計画(PPN)に基づく活動制限のフェーズ2に突入することを政府が合意したと発表しました。同措置は2021年7月7日より有効となります。


大臣によると、2021年7月5日、ムヒディン・ヤシン首相が議長を努める国家安全保障会議(National Security Council、MKN)の特別会合が開かれ、各州の基準値を考慮しながら、PPNの下で各州が次のフェーズへ移行するにあたってのプレゼンテーションを検討したということです。


ペナン州をフェーズ2に移行させる決定が行われたのは、ペナン州が3つの主要な基準値をクリアしたからです。日当たり感染者数の平均が、7日間で100,000人あたり9.5人となり、100,000人中12.2人という基準値を下回りました。


これに加えて、集中治療室(ICU)の病床使用率が適度なレベルに落ち着き、「対応能力(Capacity to Respond)」の査定が適切レベルだったこと、成人人口の10.1%がワクチンの2回目の接種を終えており、こちらも基準値である10.0%を超えていたことなどが考慮されました。


上級大臣は、「これら3つの指標と、保健省を含む関係当局による詳細な評価の結果、政府はペナン州について、7月7日より次のフェーズへの移行を実施することに合意しました。」と述べています。


イスマイル・サブリ上級大臣は、フェーズ2にすでに移行している州についても、その後のフェーズに進み、社会経済の回復を進めるべく、Covid-19からコミュニティを保護する努力を続けるように勧告しています。


2021年7月3日、ペルリス州、クランタン州、ペラ州、パハン州、トレンガヌ州について7月5日よりフェーズ2に移行することが発表されました。


また、MKNは、国家回復計画の期間、食料品店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ミニマーケットですべての種類の商品を消費者向けに販売できるようにすることを決定しました。これは、店舗のオーナーの間に混乱があって、一部のセクションを閉鎖して商品を消費者向けに販売しないケースがあったのを解決するためだということです。


これに加えて、PPNに基づく活動制限のフェーズ1およびフェーズ2下にある飲食店は、朝6時から夜10時まで営業が可能ですが、EMCOの対象となっているエリアでは、朝8時から夜8時までとなります。現時点でEMCOの対象となっているエリアには、スランゴール州やクアラルンプールの一部の地区があります。


また、イスマイル・サブリ上級大臣は、政府がEMCOの対象地域の住民にもワクチン接種のための外出を認めたと話しています。これには、対象地域の外であったとしても、地元に戻って家族をワクチン接種に連れていく目的で外出することも含むということです。


その場合は、MySejahteraアプリで予約画面を見せて警察の許可を得るだけで良いようです。ただし、1台の乗り物には、運転者も含めて3名までとなります。


さらに、EMCO対象地域の従業員積立基金(EPF)事務所は、朝9時から午後1時まで、従業員の出勤を60%に限定して営業し、政府の支援スキームの配布を行うということです。一部、農村地域の小規模EPF事務所では、最大人数の従業員の出勤が認められています。



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(出所:Malay Mail
(画像:Photo by Izuddin Helmi Adnan on Unsplash )