[フィリピン] フィリンベストREITのIPOにゴーサイン

2021/07/14

[フィリピン] フィリンベストREITのIPOにゴーサイン


フィリピン証券取引所(PSE)は、2021年7月12日、フィリンベストREIT社の株式売り出し(IPO)143.5億ペソ(約316億円)を承認しました。これで、PSEに上場する不動産投資信託は3社目となります。


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フィリンベストのREIT「Filreit(旧:サイバーゾーン・プロパティーズ)」は、16.3億株とオーバーアロットメントオプション付株式最大1億6,300万株を、一株当たり8.30ペソ(約18円)の気配値で売り出す予定です。


最終の公募価格は、同社がブックビルディング(募集積み上げ)を行った後、7月19日に決定されます。


公募期間は、7月26日から8月3日となっており、仮上場日は8月12日です。株式シンボルはFILRTです。


PSEの社長兼CEOラモン・S.モンゾン氏は、「3社目のREITが上場企業に加わり、多くの企業が資金調達のためのメカニズムとしてREIT上場の検討を開始するだけでなく、投資家に対してオルタナティブな投資機会を提供するための強いシグナルを送ることになるでしょう。」と述べています。


Filreitは、その株式の10%を国内の小口投資家に売り出すことにしています。PSE EASyウェブサイトまたはモバイルアプリからIPOに申し込むことができるようです。


Filreitのポートフォリオは、17棟のオフィスビルで構成され、その総賃貸可能面積(GLA)は30万平米を超えます。16棟は、アラバン市のフィリンヴェスト・シティ内にあるノースゲート・サイバーゾンにあり、1棟は、セブ市のセブITパークの入口にあります。


Filreitのスポンサーとなるフィリンベスト・ランド社は、主要なビジネス地区に稼働中のオフィスビル14棟、建設中11棟を所有しており、これらがREITに将来加わる可能性があります。これらの建物の総賃貸可能面積は31.5万平米に上ると見られています。


BPIキャピタル社とUBS AGシンガポール支社が、共同で、この売り出しのグローバルコーディネーターかつ幹事となっています。BPIキャピタルは、唯一の国内コーディネーターかつ主幹事であり、UBS AGシンガポール支社は、海外の幹事です。チャイナ・バンク・キャピタル社が、国内の主幹事となり、ファースト・メトロ・インベストメント社とSBキャピタル・インベストメント社が国内の共同主幹事となっています。


(出所:Business Mirror

(画像:Image by Sergei Tokmakov www.thecorporateattorneys.com from Pixabay)