2021/05/24
[フィリピン] REIT、アヤラとダブルドラゴンに続くのはどこ?
2019年末、フィリピン証券取引委員会がREITの施行規則(IRR)を緩和したのち、2020年にはアヤラのREITである「AREIT」、2021年に入ってからはダブルドラゴンの「DDMP REIT」がデビューを果たしました。
年初には、フィリピン証券取引所が今年7社がIPOまたはREIT上場を計画しているとの報道もあり、注目されるところです。
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今後のフィリピンREITにどのような動きがありそうか、最新のニュースを見ていきましょう。
■VISTA LAND(ビスタランド)
2021年5月11日付のオンラインニュースの情報によると、ヴィリャール家が率いる不動産デベロッパー、ビスタランド&ライフスケープス社は、そのオフィススペースについてREITを検討しているようです。
■Robinsons Land(ロビンソンズランド)
2021年5月18日付の情報によると、ゴコンウェイ家率いるフィリピン最大級のコングロマリットの一つJGサミット・ホールディングス傘下のロビンソンズランドは、子会社ロビンソンズ・リアルティ&マネジメント社を通じて、REITのIPOのための有価証券届出書を提出しています。
また同子会社は定款を変更して商号変更を行い、RLコマーシャルREIT(RLC REIT)として、証券取引委員会(SEC)からの承認を待っているところです。
■Filinvest Land(フィリンベスト)
2021年3月28日付の情報によると、ゴティアヌン財閥のREIT、フィリンベストREITが、2021年7月にも149億ペソのIPOを行う計画です。
フィリンベストREITが証券取引委員会に届け出たところによると、16億株の普通株式に加えて、163万4,180株の追加割り当てオプションを一株当たり8.30ペソで売り出すようです。売り出しされる株式は、同社の発行済み株式の36.74%に相当します。
■Megaworld(メガワールド)
2021年5月12日の情報によると、有力実業家アンドリュー・タン氏が率いる上場不動産デベロッパー、メガワールドもまた、今年の後半期にREITを立ち上げることを検討しています。
その前週に行われた規制当局への報告によると、メガワールドは今年の設備投資予算を去年の279億ペソから360億ペソに引き上げ、そのうち76%を不動産プロジェクトの建設に、24%を投資不動産に割り当てるということです。土地の取得には今年は予算を割り当てておらず、その理由としてタン氏は、未開発の土地4,500ヘクタールが残っているので、今のところは「十分だ」としています。
■SMプライム・ホールディングス
ショッピングモール開発・運営大手SMプライム・ホールディングスもまたREITへの関心を表していると報じられていますが、今のところ具体的な売り出しについてのニュースはなさそうです。
(出所:Philstar、Business World Online(1)、Manila Standard、Business World Online(2))
(画像:Photo by JC Gellidon on Unsplash )
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