[マレーシア] L&g社、スランゴールの外国人不動産最低購入価格引き下げを要求

Land and General Bhd(L&G)社は、スランゴール州における外国人の不動産購入にかかる最低価格の引き下げを要求しています。

[マレーシア] L&G社、スランゴールの外国人不動産最低購入価格引き下げを要求

L&Gのマネージング・ダイレクター、ロウ・ガイ・テック氏は、最低価格を引き下げることで、現在の低迷する市場でデベロッパーの助けになるだけでなく、L&G自体ももっと売上を伸ばせると話しています。

ロウ氏によると、スランゴール州政府の管轄となるプロジェクト、「アストリア・アンパン(Astoria Ampang)」に外国人からの問い合わせが多く寄せられています。しかし、ユニット価格が200万リンギット以下なので、同社は外国人に対して販売することができない状態にあります。

オンラインニュース「The Malaysian Reserve」に対して、ロウ氏は、「完成済みのプロジェクト「ザ・エレメンツ@アンパン(The Elements Ampang)」には、20%ほど外国人のバイヤーがついたと話しています。この物件は、アストリア・アンパンの隣にあるのに管轄はクアラルンプール連邦直轄領となっており、クアラルンプールでは外国人の不動産最低購入価格は100万リンギット*となっています。


*今年については、60万リンギットに引き下げ中
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セランゴール州の最低購入価格が低ければ、アストリア・アンパンをあと20%は販売でき、収益が大きく改善されるはずだ、とも話しています。


スランゴール州の外国人不動産最低購入価格は、3つのゾーンに分かれて設定されています。ゾーン1(ぺタリン、ゴンバック、フル・ランガット、セパン、クラン)とゾーン2(クアラ・スラゴール、クアラ・ランガット)では、最低購入価格は200万リンギットに設定されています。ゾーン3(フル・スランゴール、サバック・ブルナム)は100万リンギットです。


しかし、今年に限っては、オーバーハング状態の物件への対応として、州政府は区分所有権(ストラタ)付の物件についての最低購入価格を引き下げて、200万リンギットを150万リンギットとする決定をしました(区分所有権付きの建売住宅を含む)。


ロウ氏は、州政府がこれについてさらに調査を行い、政策の根本的な見直しをしてほしいと考えています。というのも、スランゴール州で、200万リンギットもする物件は、特に高層ユニットについて言うとほとんどないからです。100万リンギット以下にまで引き下げる余地は十分にある、と主張しています。


L&Gは、アストリア・アンパンの第1期のユニットの引渡しを終えたところです。オーナーは若者層(28歳)から中年層(45歳)くらいまでとなっています。


同物件は、4棟1,012戸で、2つのフェーズから構成されています。総工費は8.4億リンギットとなっています。


第1期は、現在までに506戸中の391戸(77%)が成約に至っています。ロウ氏が、政府の2021年予算に対してデベロッパーとして希望することは、従業員準備基金(EPF)への月々の拠出額を住宅ローンの支払に充てる方法を検討することです。

現在、バイヤーがEPFの口座にアクセスできるのは、住宅購入資金の調達のみです。

「個人は月々の給料の20%以上をEPFに拠出するわけなので、その金額を月々の住宅ローンに直接当ててもいいのではないか」とロウ氏は述べています。

不動産価格は安くはありませんので、EPFをローン返済に充てることで購入者の財政的な負担を軽減できるとロウ氏は考えています。

L&Gも含め多くのデベロッパーは、活動制限令(MCO)の期間が終わってから好調に購入予約を獲得してきましたが、予約を実際の販売につなげることにまだ苦戦しているようです。

ロウ氏の話では、多くのバイヤーが、そもそもローンが組めない、または必要額の一部しか組めないことが理由で、ローンの承認を得ることが難しいと感じているようです。

(出所:The Malaysian Reserve

(トップ画像:Photo by Ravin Rau on Unsplash )