2023/05/11
フィリピンの総合不動産開発業者SMプライム・ホールディングス(SM Prime Holdings Inc.)は、年内に不動産投資信託(REIT)で10億ドルを調達する計画です。
SMプライムのジェフリー・リム社長は、同社が今年後半期にREITの立ち上げを目指していると明かしました。4月末に行われた定時株主総会の後の会見で、REITで10億ドルを調達する計画であることも述べています。
調達した資金は、パサイ市ベイエリアに建設予定のSMスマート・シティの埋め立てコストおよび初期開発費に充てられるということです。
リム社長は、「REIT法人の成立に向けた手続きを開始し、アドバイザーとの協議を進めているところです。うまくいけば、今年の後半期にはREITが立ち上がるでしょう。後半期に上場できることになったら、改めて公表します。」と述べています。
初期計画では、REITの組成に利用されるのはSMプライムが所有する12~15のショッピングモールのみです。のちに、他のアセットクラスの組み入れの可能性もあるということです。
現在、SMプライムは、82のショッピングモールを所有しており、うち35~39が完全に成熟した状態です。
SMはさらに、新規で3軒のモールを今年オープンする予定で、総床面積にさらに20万平米が加わります。レジデンシャル事業では、15,000~20,000戸のレジデンシャルユニットの販売開始を目指しています。
2019年、SMプライムはパサイ市から正式に埋立地プロジェクトを進める許可「NTP(Notice to Proceed)」を受け取りました。
この新プロジェクトは、同じく埋立地プロジェクトであるSMグループのモール・オブ・アジア(MOA)コンプレックスと接続し、モール、オフィス、住宅、エンターテイメントアリーナ、5つ星ホテル、コンベンションセンターを備えたビジネス街とする予定です。
SMプライムは、パサイ市の合弁パートナーとして、実際の土地の埋め立てや高層物件の開発工事を請け負うことになります。
スマートシティの社長であるグレン・アン氏によると、60ヘクタール(アイランドA)の埋め立てがすでに完了し、次の2つの島で残りの300ヘクタールを完成させます。
SMスマートシティは、モール・オブ・アジアの埋立プロジェクトと同様に、複合施設となることが想定されています。
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(出所:Philstar)
(画像:UnsplashのLeif Donayreが撮影した写真)
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