[ベトナム]国内最大の空港2025年後半に稼働開始

2021/07/13

[ベトナム]国内最大の空港2025年後半に稼働開始


ロンタイン国際空港は、2025年第2四半期にテスト期間に入る予定です。


南部ドンナイ省にベトナム最大となるロンタイン空港の建設が進められていますが、施工業者は2025年3月31日以前にその建設プロセスを終えるようにタスクを課されています。


ベトナム国土交通省のグエン・ヴァン・テー大臣は、2021年6月後半に行われた、ロンタイン空港のフェーズ1,滑走路と旅客・貨物ターミナルの進捗を確認する会議の中でこのような結論を出しました。


テー大臣は、ベトナム民間航空局(Civil Aviation of Vietnam)に対して、国土交通省の関係機関と協力して、遅くとも2021年7月8日までに、空港の4つの下位プロジェクトのための建設および障害物撤去計画を終えるように要請しました。


テー大臣は、「施工業者と関係機関は、ドンナイ省当局と緊密に連携して、政府および国会からの指示通り、2021年中に障害物撤去工程を終えてほしい。」と述べています。


2つ目の下位プロジェクトは、航空交通管理用の設備を含み、総投資額は3.43兆ドン(約165億円)です。ベトナム航空交通管理公社(Vietnam Air Traffic Management Corporation (VATM))は工事を2023年6月に開始し、2025年7月~12月に稼働したい考えです。


3つ目のプロジェクトの建設は、ベトナム空港社(Airports Corporation of Vietnam (ACV))によって実施されるもので、2021年1月に、地雷や不発弾の撤去が始まっています。工事の完了は2025年12月に予定されています。


一方で、ベトナム民間航空局は、空港の残りの部分の工事である、プロジェクトの第4フェーズの施工業者を選定中です。


ロンタイン国際航空の総投資額は、推定333.6兆ドン(約1.6兆円)です。完成すれば、年間の乗降客数1億人、貨物500万トンを見込んでいます。


ロンタイン国際空港は、短期的にはタンソンニャット国際空港の過負荷を緩和することを目的としていますが、長期的には域内の空の交通ハブの一つのなることが目標です。


47.7億ドル(約5,267億円)が投じられた第1フェーズでは、滑走路、誘導路、2,500万人収容の旅客ターミナルと、年間120万トンの貨物ターミナル、その他関連施設が建設されることになっています。


国の2021年~2025年社会経済開発計画に基づき、ベトナムは、空港、海港、鉄道、高速道路などのインフラ開発プロジェクトの資金として、1,500~2,000億ドル(約17~22兆円)が必要になります。


ベトナムに新しい空港を建設することは、他の地域よりも早くリバウンドを遂げたいというASEAN各国の期待値の恩恵を受けるだろう、と格付け会社フィッチ・レーティングスのアジア太平洋担当インフラ&プロジェクトファイナンスヘッドのサジャル・キショー氏は述べています。


コロナにより、ベトナムが東南アジア最大の空港を建設することが妨げられることはありませんでした。「新しい空港の建設や既存の空港の拡張の計画は、パンデミックよりも何年も前に準備されていたわけですが、これらは国家レベルでの長期ビジョンを示すものですので、実現されるべきです。」とエコノミストのグエン・ミン・フォン氏は語っています。


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(出所:Hanoi Times

(画像:Photo by Tony Pham on Unsplash  )