2019/10/19
[マレーシア] 観光をアピールする「Visit Malaysia 2020」キャンペーン
マリオット・インターナショナルがマレーシアの将来に自信を見せているという記事をご紹介しましたが、同記事で触れた「Visit Malaysia 2020」キャンペーンについてもう少しご紹介していきましょう。
マレーシアは一般財団法人ロングステイ財団が発表した「ロングステイ希望国・地域2018」でも2006年から連続して1位の座を守り続けており、日本人の間でも人気の滞在国です。
(出所:ロングステイ財団)
2018年、マレーシアを訪れた外国人観光客数は、2,580万人。2019年前半期、マレーシアを訪れる外国人も2019年前半期で1,340万人と、前年同期の1,270万人から4.9%増となりました。マレーシアの観光収入は417億リンギット(1兆798億円)に達し、前年同期比で6.8%増となりました。また、クアラルンプールは、ユーロモニター(Euromonitor)の2018年渡航先トップ100(Top 100 Cities Destinations 2018)で、2017年最も渡航者数が多かった都市第9位にランクインしています。
▼マレーシアを訪れた観光客数(百万人)と観光収入(10億リンギット)の推移
(出所:Tourism Malaysia)
「Visit Malaysia 2020」とは?
Visit Malaysia2020とは、マレーシアの観光をアピールするキャンペーンで、渡航者数3,000万人、観光収入1,000億リンギット(約26億円)という目標を掲げています。同キャンペーンは、エコツーリズム、芸術、および文化に力を入れるとしています。
マレーシア観光局は、マレーシア国民に対し、それぞれできる方法で国のアピールをするようにと呼びかけています。
マレーシア観光局の理事長ムサ・ユースフ氏は、Visit Malaysia 2020の成功は、キャンペーンロゴがどうかでも、マレーシア観光局が行うプロモーションでもないと話しました。
「キャンペーンを成功に導くのは国民のみなさん、マレーシアを祖国だと考えている人すべてです。是非このキャンペーンが大成功を収めるように協力してください。私たちの国がいかに美しいかを、世界に、世界の人々に知っていただきましょう。観光客を温かくお迎えして、私たちのおもてなしを体験していただきましょう。」とムサ氏は、2019年8月1日のインスタグラムの投稿で伝えています。
マハティール大統領は、Visit Malaysia 2020キャンペーンは、史上最多の観光客数を呼び込む機会となるので、より多くの人にレジャー・ビジネスでマレーシアを訪れてもらおうと話しました。
29年前、初めてVisit Malaysia Yearキャンペーンが実施されたとき、マハティール大統領は、マレーシアにおいて観光が重要な産業となること思い描いていました。そして、実際にそれが現実となりました。
「観光客数は着実に伸びており、マレーシアが人気の渡航先としての地位を確立してきています。」とマハティール大統領は、Visit Malaysia2020キャンペーンロゴの発表時に語りました。
マハティール大統領は、観光セクターはプラスの成長を続けているものの、油断はせずに継続して力を入れていかなくてはならないと話しました。
「私たちのおもてなしは、スローガンがすべてではなく、みんなが力を合わせて実現させなければなりません。美しい場所は人を惹きつけますが、おもてなしの心こそが人々にもっと居たい、リピートしたいと思わせるのです。おもてなしの心は私たちマレーシア人とその文化に根付いていますから。」マハティール大統領は、マレーシアの魅力や、マレーシアでの滞在がいかに平和的で素晴らしいかを、ソーシャルメディアなどでシェアするように国民に訴えかけました。
昨年発表されたキャンペーンイメージから刷新された新しいロゴは、マレーシアを象徴するサイチョウ、ハイビスカスをあしらい、マレーシア国旗の色を使っています。このロゴは、マレーシアの多様な文化、遺産、動植物、バケーション先としてのマレーシアでの体験を表わしています。
新しいロゴのコンペは今年初めにおこなわれ、グラフィックデザイナーのアルフレッド・プア・ホン・フック氏のデザインが、マレーシア全土からの何百もの応募から選ばれました。
またキャンペーン発表会では、マレーシア観光局と、マレーシア航空、エアアジア、ファイアフライ、マリンド・エア、マレーシア空港運営会社MAHB、シャープ電機などと、合同プロモーションに関する基本合意書を交わしました。同航空会社4社は、飛行機の機体に施されたVisit Malaysia 2020のロゴを発表しました。
マレーシア観光局およびマレーシア空港運営会社MAHBは、コンドル空港、エア・アラビア、エア・プサンと提携し、世界の主要都市からマレーシア向けの新路線を立ち上げます。
到着ビザの施設も13に拡大され、世界でも急速に成長するアウトバウンド観光市場である、中国・インド国籍の旅行客の入国時の負担を減らす狙いです。
(出所:Tourism Malaysia, The Star, Star2)
国を挙げての観光キャンペーン、これを機会にマレーシアを訪れてみてはいかがでしょうか。観光客が増えることで、ホテル・ホテルコンドミニアムなどの需要も増えることが見込まれそうですね。
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