2022/03/10
フィリピンの不動産デベロッパー、メガワールド社の不動産投資信託(REIT)「MREIT」は、2022年3月8日、2021年12月で終了した半期の純利益が20億ペソ(約44億円)に達したと発表しました。
MREITの開示情報によると、この20億ペソには、7億200万ペソ(約16億円)のMREITの投資物件の時価会計による評価益を含んでいるということです。
MREITの同期間の収益は15億ペソ(約33億円)でした。同社によると、第4四半期の収益は、対前四半期で5%上がって7億4,950万ペソ(約17億円)でした。
第4四半期の伸びについて、MREITは、「新規リースの実施による賃貸収入の増加、および会社が12月に取得した4物件の貢献分」だとしています。
MREITは、2021年12月、4つの物件を総額91億ペソ(約202億円)で取得しました。これにより、同社の総賃貸可能面積(GLA)は25%増加して28万平米となり、ポートフォリオの総額は19%増の585億ペソ(約1,299億円)となりました。一方で、MREITが2021年に支払った配当総額は、1株当たり48センターボ(1センターボ=100分の1ペソ、1ペソ=約2.2円)となっています。
MREITは、以前、今年200億ペソ(約444億円)相当のオフィス資産を取得して、GLAを年末までに32.4万平米にまで引き上げる計画を発表していました。
MREITの社長兼CEOケヴィン・タン氏は、以前に掲げたGLA50万平米という目標ポートフォリオを2023年末までに達成し、オーガニックな成長分と新規取得で、株主へのリターンを少なくとも10%にしたいと話しています。
さらには、メガワールドの他のタウンシップにもポートフォリオを拡大する機会も狙っているようです。
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(出所:Manila Times)
(画像:Photo by JC Gellidon on Unsplash )
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