2022/01/31
マレーシア内務省は、マレーシアの10年滞在ビザ、マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)の申請者のうち、新たに15人を承認しました。
MM2Hとは、10年更新のマルチプルビザ付きのソーシャル・ビジット・パスで、特定の要件に合致した外国人はマレーシアでの長期滞在が可能になります。
マレーシアと国交のある全ての外国人が対象で、民族、宗教、性別、年齢は関係ありません。
プトラジャヤの入国管理局内には「エグゼクティブルーム」と呼ばれる、MM2Hプログラムのためのサービスセンターがあり、参加者は登録やプログラムの情報入手をこのセンターで行うことができます。
内務省のハムザ・ザイヌディン大臣は、エグゼクティブルームは、政府がMM2Hプログラムにいかに重きを置いているかの表れであると話しています。
2022年1月に入って行われたエグゼクティブルームのオープンにあたって、ザイヌディン内務相は、「本プログラムは参加する人々を大切にしていることを示したい」のだと話しました。
プログラムは、以前は、観光・芸術・文化省の管轄でしたが、今後は内務省の管轄となり、徐々に改善を図っていくということです。
MM2Hのルールが厳しくなったことで、申請を考えていた人々からの人気が下がっているのでは?との問いかけに対して、ザイヌディン内務相は、「本プログラムが外国人に良く受け入れられないのではないかという噂が多くありますが、オンライン申請が昨年11月に始まって以来、たった2か月で、111人の新しい申請者を受け付けました。プログラムへの関心があることを示しています。」と説明しています。
これまでに111人の申請者のうち、15人が承認されています。
ザイヌディン内務省は、「今後、残りの96人についても早急に登録手続きを完了する」と述べています。
1996年に開始した、MM2Hの前身であるシルバー・ヘアード・プログラムでは、年間1000人ほどの候補者がいたようです。
内務相は、今回の111人の申請を承認すると、少なくとも各人が100万リンギットをマレーシアに持ち込むことになり、平均1,000人の候補者がいれば、年間10億リンギット調達することも可能だろうと言います。
ルール変更によって、プログラム参加のための最低基準が引き上げられていますが、これについて大臣は、質の高い人々がプログラムに参加することを保証するためだとしています。
「質の高い個人とは、好きなように暮らし、お金を使うことができる人々です。今回の新規参加者のほとんどは、MM2Hプログラムに参加することを心から望んでおり、それに値する人々です。」と内務相は話しています。
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(画像:Photo by Sadie Teper on Unsplash )
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