2024/02/07
上場不動産デベロッパーのセブ・ランドマスターズ社(CLI)は、2024年1月「lyf Cebu City」ホテルをオープンし、ホスピタリティ・ポートフォリオを拡大しました。
当局への届出書類の中で、同社は、lyf Cebu Cityは、スタジオクイーン、スタジオツイン、2ベッドルーム、4ベッドルームを含む様々なサイズの客室159室を提供していると述べました。
新しくオープンしたlyf Cebu Cityは、2023年12月にオープンしたThe Pad Co-Living(258室)、2019年にオープンしたCitadines Cebu City(180室)に続いて3軒目の同社が運営するホテルとなります。
今回のホテルは、世界的なホテル運営会社アスコット・リミテッドのlyfブランドで、「若くダイナミックな旅行者」を対象としています。
場所は、セブのミッドタウン、シヌログ・フェスティバルの会場となるフエンテ・オスメーニャ・サークル近くのCLIのベースライン・センター複合施設内です。
CLIによると、lyf Cebu Cityはビサヤ・ミンダナオ(VisMin)地域では初のlyf物件であり、マニラのlyfマラテに続き、国内では2軒目です。
lyfセブ・シティのオープンに続き、CLIのホスピタリティ・ポートフォリオは現在10プロジェクトとなり、収容宿泊客数1,700名以上、316室が完成しています。
CLIは、3月にCitadines Bacolod City(200室)や2024年末にRadisson Red(144室)など、さらに多くのホテルをオープンする予定です。
CLIの2023年のホスピタリティ事業の収益は、前年比67%増(未監査ベース)だということです。
アスコット以外にも、CLIはラディソンやアコーといった国際的なホテル運営会社や、アバカ・グループのような地元企業とも提携し、ホスピタリティ事業を強化しています。
総合不動産サービス会社コリアーズ・フィリピンによると、デベロッパー各社は、全国的にホスピタリティ施設の拡大に積極的です。そして、この動きは、観光セクターの持続的な回復と対面イベントの復活によって支えられるはずだと述べています。
フィリピン観光省のデータによると、2023年にフィリピンを訪れた外国人観光客は545万人で、2019年に記録した過去最高の830万人に対して、回復率は66%まで来ました。コリアーズは、デベロッパー各社に対して、今後のプロジェクトについて、自国ブランドの拡大を積極的に続けるか、外資系ホテル運営会社との提携を検討することを推奨しています。コリアーズによると、今後マニラ首都圏や、セブ、パラワン、ボホール、パンパンガ、ダバオなどの伝統的な成長地域で、より多くのホテルが開業する予定だということです。
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(出所:Business World Online、Colliers)
(画像:UnsplashのMary Rose Relenteが撮影した写真)
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