[フィリピン] 住宅価格が再び上昇中

2020年第2四半期のマカティCBDの3ベッドルーム・コンドミニアムユニットの価格は、前年同期比で11.52%上昇しました。

[フィリピン] 住宅価格が再び上昇中


フィリピンの住宅市場は、昨年やや低迷を見せたのち、今ふたたび急速に成長を続けています。Global Property Guideによると、2020年第2四半期、マカティCBDの3ベッドルームのコンドミニアムユニットの価格は、前年同期比で11.52%上昇しており、前年の-6.18%から大きな転換を迎えています。ただし、前期比ベースでは、同エリアの住宅価格は、2020年第2四半期、6.6%下落となっています。


以下は、フィリピン中央銀行が発行しているマニラ首都圏全体のコンドミニアムユニット価格インデックスです。こちらでも、2019年第4四半期に落ち込みを見せた以降、再浮上していることが読み取れます。


▼マニラ首都圏のコンドミニアムユニット価格インデックス(出所:フィリピン中央銀行




■住宅価格のブーム期

フィリピンは、2010年から2018年にかけて住宅価格のブームを迎えました。マカティCBDの住宅価格は、132%以上(インフレ調整後は76%)上昇しました。強い需要と急速な経済成長に後押しされました。しかし、国内経済の減速、そして米中貿易戦争にともなって、住宅価格は昨年急激に減速しました。

しかし、Covid-19パンデミックにもかかわらず、住宅市場は今年、急速な立ち直りを見せています。住宅価格の上昇率が再び二桁になっているのです。この主な理由は、高い利回りを背景に、投資家の目がフィリピンに集まっていること、そして、待ちに待った2009年不動産投資信託法の実施規則(Implementing Rules and Regulations(IRR))がリリースされたことがあります。これにより、国内でREITがより活用されることを妨げていた、厳しい税務上の規制と最低公開株式要件(minimum public ownership requirement)が緩和されました。


■利回り良好6.13%

メトロマニラのアパートメント購入費用は比較的安価な平米あたり3,952USドルとなっています。生活費データベース「Numbeo」でマニラの市街地でのアパートメント購入費用(平米あたり)を1として東南アジアの主要都市と比較してみると、マニラ(フィリピン)はクアラルンプール(マレーシア)とほぼ同レベル、バンコク、特にシンガポールや香港と比べると割安です。


市の中心部のアパート購入価格、賃料(120平米)


購入価格

月あたり賃料

利回り

メトロマニラ

$474,240

$2,422

6.13%


2020年第2四半期、Covid-19に関連したロックダウン、ビジネス閉鎖、そしてフライトのキャンセルや失業により、フィリピンのGDPは前年同期比16.5%縮小し、第1四半期の修正後の0.7%縮小に続いて2期連続でのマイナスとなりました。過去最大の縮小幅となりました。最近、政府は、2020年の景気見通しを見直し、当初の2%~3.4%縮小から、5.5%の縮小へと下方修正しています。


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